【パニグレ】12章:九龍環城のシナリオ感想。

パニグレ

もう夏イベ始まってますが、気にしないことにしました。みかるくです。

今更ながら、メインシナリオ12章・鴉羽の幕間などを中心に色々とネタバレなので、未プレイの方はご注意ください。

あと、見所が多過ぎて無駄に長い。多分、過去最長です。

 

「船」から光の塔へ

12章、九龍環城は九龍夜航の一件の続きです。

AI華胥の体探しのため航海を続けていた海上のディストピア、九龍夜航船。

何やかんやあって、曲の支配下にあった船の解放に成功したグレイレイヴンとストライクホークは、船内の情報から「真の九龍」へと航路を定めたぞ!

どんどんスケールアップしていく戦いの舞台! オラわくわくすっぞ!

というのが、ここまでの雑なあらすじだったのですが……。

 

予告の時点で嫌な予感(わくわく)

船について報告を受けたらしい、空中庭園上層部。

12章・本編公開前の予告編は、九龍コーポレーションへの対策案と、ルシアの新型機体会議が皮切りとなっていましたね。

私もそう思う。

このゲームを始めて以来、最も共感できる台詞が飛び出ました。

反撃時代の幕開け宣言なんかより、よっぽど説得力のある一言です。

 

だって、つい最近までルシアの過去については、あくまでもシナリオ上の指揮官とは異なる神視点で「ゲームのプレイヤーとして知ってる」状態に留まっていたんです。

ここに来ていきなり「ルシアの新機体モデルだぞ」「αのデータ入れ込んだぞ」ってすごいビックリする。

 

おまけに、ルシア新機体のテスト相手として(多少の誤差があるとはいえ)昇格者ロランまでデータ再現している。

 

パニグレの全キャラに興味津々の無節操な私としては、「αはプレイアブルキャラになってるし、ロランもその内なるのかな~」とか軽いノリで考えてたんですけど。

空中庭園がその気になれば、本当に昇格者達をモデルにして彼等の複製機体を軒並み作ることが可能なのかもしれない。

意識唯一性の原則なんて知るか、勝てばいいんだ

 

ちなみに、予告では当の昇格者達もまた九龍と空中庭園を巡って、一堂に会する様子が描写されていました。

新登場キャラのラミアちゃん。例に違わず、私好みです。

テキストで「異形」と称されただけあって、キャラデザが大変素晴らしかった。

 

正直、サメどころじゃない

何だかんだ、半周年記念生放送での鴉羽ルシアによる「まさか3回も同じ部隊になるなんて」的な台詞が1番気になってました。

その上、事前公開されていたPVの内容がこれです。

 

ほぼ走馬灯だよね?

これを死亡フラグと呼ばずして、何と呼んだらいいかわかりません。

\海だ! サメだ! 休憩だ!/と皆が楽しそうにすればするほど、この穏やかな日常パートは後でプレイヤーを悲しませるための下ごしらえでは? とか考え始めてしまう境地でした。

 

とりあえず、開幕初っ端から睚眦さんが味方に回ってくれたことは嬉しかったですね……。

亡き主の御為にお命頂戴つかまつる! みたいな展開にならなくてよかった。

立ち姿がシュッとしてるし所作も緩急があって好きなんですよね、この方。

 

そんな彼女の案内もあり、夜航船は無事に接岸するも、九龍の港は無人。

う~ん、そっかぁ~。

九龍環城がどうとか以前の問題として、空中庭園の外層についても初めて知った気がするけど、さすがにもう慣れてきたな。

 

宇宙にあるはずの空中庭園内のシーンで、ときどき背景に空が描写されていたりするのは、SFでよくある擬似的な再現映像か何かなのかな?

などと、勝手に妄想で補完してはいるんですが。

12章にもなって、自分(指揮官)の住んでる場所がどうなってるのか全然わからない。

いや、そもそも指揮官が住んでる場所ってもちろん空中庭園だよね?

仮にそうだとして、空中庭園内のどこでどう生活してるの?迷子になったら住所言えないんだけど

 

私がテキストを見落としまくってるだけだったら、大変申し訳ありません。

指揮官自身の所属組織や生活環境に関することですし、これからもっと具体的な情報が明かされていくことを期待してます。

(ツイッターのフォロワーさんによると、13章で空中庭園についての色々を知ることができるらしい!ヤッター!!)

 

2人の曲と2つの華胥

個人的に結構気になっていた、曲とヴィリアーの関係性も本章で明言されました。

ヴィリアーは曲の模倣であり、船の華胥も複製だった。

九龍夜航船での出来事は、模倣構造体と複製AIによる当て所もないロマンスだったのかもしれません。

そう考えると、自由と愛を巡る彼女達の結末は、一段と物悲しい終わりに感じられます。

 

しかし、そんな彼女達と相反するように、九龍環城の曲と華胥の会話はかなり淡白。

あくまでも「システム使用者とAI」という域を脱しないもののように見えました。

「ほぼ100%負けます」とか即答しなくてよかった。

曲は後々ルシアとの戦いでも、機械的回答を行なう華胥に対して怒りと焦燥を露わにするような件がありましたし……。

最終的に彼女を不意打ちすることになるガブリエルも、華胥を「所有」するからこそここまで近付かれても気付かなかったのか、という風な皮肉とも取れる台詞を口にします。

九龍夜航での複製華胥は「自由意志と感情を芽生えさせたAI」みたいな描かれ方をしていたので、ほとんど真逆の様相を呈していて興味深かったです。

 

あと、これはマニアックな憶測なんですけど……

もしかしたら、複製華胥があんなにも「善性」や「人類愛」にも等しい思想と、流暢な言語能力(もはや個性と呼んでもいい何か)を習得できていたのは、九龍環城の華胥とは学習するサンプルデータが異なっていたおかげなんでしょうか。

例えば、船の人々だったり、体を与えることに固執し続けたクソデカ感情ヴィリアーとの交流という経験の蓄積が、複製華胥に固有の人間性を育ませる要因になったのかもしれないし。

他ならぬヴィリアーが、かつて愛や自由について知りたがった複製華胥に、人間の感情や慈愛に関する情報を意図的に学習させていた可能性もあるのかも……?

そう考えると、何だかとても切ない。

憶測で勝手に切なくなるのが得意なんです。

 

箱推しオタクが死ぬ展開へ

とにかく、話の焦点はゲシュタルトの同源AI、九龍環城の華胥へ。

どうやら昇格者達が華胥を狙ってるらしい!

ということで我等がハセン議長は共闘を申し出ますが、説得も虚しく曲様は全ての余所者を拒絶する。

鎖国政策バンザイ。ペリーも裸足で逃げ出す反骨精神で、事態は混迷の華胥防衛戦(争奪戦?)に突入して行きます。

PVで示唆されていた通りの総力戦――もとい、供給という名の暴力の開幕です。

 

空中庭園は小隊を招集して、大戦に備え始め……

 

北極航路連合の守林人は、不穏な侵蝕体の動きを追って既に出航していて……

(守林人と人間の関係改善が見て取れる、いいシーンでした)

 

無事だったワタナベ!

常羽&ソフィアとワタナベのファーストコンタクトは微笑ましく、各々の利害関係がせめぎ合う会話にも滾りました。

ハセンから指揮を任されたニコラの采配により、オブリビオンとアディレもまた、昇格者との戦いへ向かう。

 

それから、昇格者は昇格者でルナ様の目的の下に、既に九龍内部へ侵攻してて……?

 

パニグレ民に大人気、ヴィラまで出てきちゃう。

多分、アンパンマンとタイマン張れるくらい人気あると思います。私も好きです。

 

さらに、通信越しとはいえ「四月の船中魚」で登場したケルベロス隊員、21号やノクティスまで参戦する有り様……。

「機能低下」も「クソッたれ」もこっちの台詞だよ。

魅力の大洪水か。溺死するわ。

 

パニグレオールスターズ夢の共演☆ てんこ盛り状態になった九龍環城。

好きなバンドしか出てこないフジロックフェス感というか、もはやアカデミー賞授賞式感というか……。

私は「世の箱推し系オタクの方々って、普段どうやって身の安全を確保してるの?」「供給の過剰摂取で死なないの?」という疑問にまで到達していました。

X JAPANファンの方ですら、もうちょっと落ち着いてると思う。

 

まあ、ビアンカやカレニーナ、ナナミはどうしてるかな? と思わないこともなかったんですが。

これ以上気になるキャラが出てきたら、キャパオーバーで死んでしまうので、欠場者がいても致し方ありません。

お察しの通り、ブリギット、ロゼッタ、アイラと立て続けに出て来られて無事に死にましたけど。

 

新キャラ、コンクリートぶん投げブリギットさん。

錚々たるメンツが集結する中でも、殴リーフやゴリーフと肩を並べる異色の支援部隊・班長として、我々パニグレプレイヤーに爪痕を残しました。

 

名シーン(フラグ)の数々

その他にも、印象的な名シーンがたくさんありました。

あり過ぎて拾い切れないんですが。

中でもインパクトがあったのが、これから戦地と化していくだろう物々しい九龍環城で、リーフがグレイレイヴン隊のみんなに笑顔を送る場面。

良いシーンだったなぁ。

幕間でまるで死に場所を求めるかのようだった「リーフ・虚無」みたいな彼女を思うと、感慨深いものがあった……

うん、そうだね、あったはあったけど……

補助型でありながら丁寧な死亡フラグをお膳立てするリーフの図に、何も思わなかったというと嘘になります。君は一体何を補助しているんだ。

 

「戦いの前に仲間と絆を確かめ合っちゃダメ」ってスターオブライフで教わらなかったのか。

蘇生措置の次くらいに大事なことだぞ。

 

そのまま、待ってました! とばかりにいきなり戦いの火蓋が切られ、因縁の相手との対峙が訪れてしまった!! という感覚でした。

こんなん無理じゃん。死ぬじゃん。

 

ルシアの死

(決してリーフの立てたフラグの所為ではないですが)

真実を明かしてもなお、果敢にαに挑んだ末、ほとんど予定調和みたいに敗れてしまう紅蓮ルシア。

グレイレイヴンメンバーの働きはもちろん、守林人達の助けにより、彼女は傷付いた機体で戦線を離脱させられます。

ここでついに、予告編で触れられていた新機体の登場です。

 

αは「本当のルシア」だから強い……?

 

紅蓮ルシアは例え複製品であろうと、意識体としてのルシア(元になった人間)はαと同一人物のはずですよね。多分。

じゃあ、機体の新旧という違いこそあれ、αとの能力差が生じるのはなぜなのか。

 

構造体にとって精神性が重大要素であることは、マインドビーコンやらパニシング云々で何となく語られている気がしますし……。

少年漫画のような解釈ですが、やっぱりαと紅蓮ルシアに明確な差があるとしたら「自らの出自に対して、迷いを抱えているかどうか」という点なのかな? とも思わされました。

 

ルシアにとっては、指揮官の命はもちろん、グレイレイヴンを始めとする仲間達を失う方が恐ろしいことだったのかなぁ。

 

この辺は、改めて振り返っても衝撃的な展開です。

いや、紅蓮ルシアはいずれαやルナとの対峙を経て、自らの存在に苦悩を抱えるだろうことは、誰しも想定してたはずです。

それでも、きっと指揮官とか仲間達がこぞって、

「ルシアはルシアですよ」
「私達が共に過ごした時間や、交わしてきた絆は真実ですよ」
「貴方が自分を肯定できなかったとしても、我々が貴方を肯定する」

とかいう熱い絆のノリで、ルシアの存在を暖かく受け入れるんだろうなぁ。

過去と向き合い全てを内包しながら進んでいく! みたいなベタな感じで苦境を乗り越えていくんだろうなぁ、などと思ってたんですよ。

 

まさか、過去と向き合い全てを内包した上で、自分を殺す展開になるとは。

 

何だかんだ、謎の絆パワーとかが生じるんでしょう?

ロゼッタやナナミがそうだったように、委細不明の奇跡が起きるんでしょう? と思いきや……

鴉羽幕間での「ここがどこなのか、あなた方が誰なのかわかりません」の一言で、愕然としました。

これマジなやつじゃん、ってなりました。心底おみそれしました。

 

集大成とクライマックス

その後はこれまで登場してきたほぼ全勢力が、九龍環城各地で活躍。

そして、サンドワールプールの黄金の砂から、四月の船中魚でクローズアップされたコネクトシステムに至るまで……

シナリオというシナリオが余すことなく活かされた、まさに集大成と呼ぶべき物語でした。

 

しかも、鴉羽の幕間では、ルシアが九龍環城の頂点へ駆け付けるまでの経緯も詳細に描かれています。

これまでの何もかもが撚り合わさって切り開かれた活路を糧に、当のルシアは全てを振り返り初期化しながら飛んで行く、という美しい地獄絵図です。

 

映画かな?

 

何だかもう、ただただ美しかったです。圧倒された。

あまりにもテキストが素晴らしく、構図として完成され過ぎていて、こんなゲームが基本無料で遊べる時代に恐れおののきました。

私は最高のゲームと出会ってしまった。

 

エモ過ぎる決戦へ

曲の目的は、輝かしい地球の歴史を保存し、九龍以外の全てを滅亡させること。

一方でルシアは、自身に宿る全てを初期化してでも、地球奪回を悲願とする人類と、指揮官のために戦うことを選んだ。

 

さらに言えば、ルシアは昇格者となったαの複製品で……

αと同じく昇格者である曲もまた、ヴィリアーという模倣(複製?)が存在した訳です。

地球の未来を巡る対立はもちろんのこと、ルシアと曲それぞれの立場に、浅からぬ因縁を感じさせられましたね。

 

急に喋り出したアシモフも光っていました。

 

パニグレというゲームが、常にフルボイスではないことの強みが遺憾なく発揮されていたと思います。

少数派の意見かもしれませんが、私は普段のテキストではじっくりと台詞や展開を読み進められる、ボイスなしの仕様がすごく好きなんですよね。

それで、ここぞという見せ場でボイスとムービーを入れてくるこの演出……

もはや許せない。

エモ過ぎて許せない。パニグレを現行犯逮捕する(支離滅裂)

 

(※魅了され過ぎてスクショを撮り忘れたため、再度、撮影しに行った画像群)

 

予告やPVで語られていた「あなたのおかげで生まれたルシア」ってこういうことだったんですね。

こうして、ルシアは指揮官と出会った頃の初期状態へ戻る。

えげつない展開なのは確かなんですが、個人的には、どこか救いのある将来像を匂わせる絶妙な結末にも感じられました。

 

その後、曲にとどめを刺したガブリエルの口から、ルナの目的(?)も告げられますが……

はたして、ルナは何のためにパニシングと共存できる世界を作りたいのか。

本質的な部分は、まだ謎に包まれている気がします。

 

何せ本章のルナは、αが傍らにいるにもかかわらず、紅蓮ルシアですらも昇格者にしようと試みていましたし。

昇格者となった自分とお姉ちゃんが一緒に生きるためだけに、パニシングとの共存世界を目指しているようにも見えるのは、気の所為なんでしょうか。

ルナは、鴉羽ルシアの選択をどう思うんだろう。

今後の邂逅が心底楽しみです。

 

全ての終わり

九龍環城の華胥もまた本体ではなかったものの、システムの全容を握る鍵は奪われた。

セリナといい華胥といい、ガブリエルさんはデキる奴です。

 

だがしかし。

世界にとって華胥が奪取されたことって深刻な損失なのかもしれませんが、私は正直、それどころじゃなかったです。

全指揮官、ルシアが気になってそれどころじゃないですよね?(主語がデカい)

 

戦いは終わり、ルシアも終わる。

最後まで美しい構図に、スタンディングオベーションでした。

 

幕間や余聞を読んでも思ったことですが。

ずっと複製品としての苦悩を抱えてきただろうルシアは、ようやく個を獲得し、この先を生きていくことができるようになるのでしょう。

 

紅蓮ルシアとαが、初めて対峙したときの台詞が思い出されます。

自らの真実を自覚してもなお、ルシアは指揮官や仲間と共にあることを選択したんだなぁ……。

 

きっと原型となったαの想像すらも凌駕しただろう、固有のルシアとしての芯の強さよ。

それを育んだのは、他ならぬグレイレイヴンを始めとする仲間達との関係であり、指揮官との出会いだったのかもしれません。

何せ「レイヴン」はカラスを意味する言葉です。

ルシアが自ら新機体に「鴉羽」と名付けたのは、例え初期化しても今までの全てと共に戦っていく、という意志の証左のようにも感じられました。

 

また会おう、ルシア。

 

おはようルシア!

引かずにいられるかこんなん!!(黒パスをばら撒きながら)

 

夏イベが始まるYO!

九龍環城の死闘。ルシアの死と再生。

今後の展開に切実な期待と緊張感が高まる中、公開された次章予告はこちらです。

 

 

鴉羽の一件から、ウキウキ夏イベが始まるよ☆

九龍環城ならぬ、感情急流

情緒がおかしくて怖いですが、しっかりエンジョイして行きます。

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