ただの神アニメだった【コードギアスR2最終回】

アニメ

みかるくです。私の大好きなアニメ、コードギアスの話をします。

授業参観日の作文発表みたいな出だしですけど、仕方がない。私はこのアニメに対して、居住まいを正して発表しなくてはならない……

 

R2の最終話を観たレビューです。

これから観る人は気を付けてください。

というか、神アニメとか銘打ちながら記事画像に犬を使っている辺りで怒られそう感はありますが、とにかく愛を語ります。

 

 

コードギアスは泣けるアニメ

 

このアニメは泣かせにかかります。正直、こんなんだと思わなかった。

私は元々ロボット好きであり、ライトなSF好きでもあるのですが「巨大ロボアニメ好き」という訳ではありません。

むしろ、デカい搭乗型ロボットが出てくるアニメは何となく敬遠してしまう傾向すらありました。

……というのも、実在しない二足歩行ロボに関する空想科学的な機体性能の云々とかが作中で熱く語られても、はっきり言って詳細がよくわからないので。

「なんか取っつきづらそうだな」ってイメージすらあったんですよね。

というか巨大ロボアニメ好きのファンがめんどくさいのかもしれない

 

だがしかし。

コードギアス。これは泣かせるヒューマンドラマだった。

こんなに見入ったアニメは、自分の人生の歴史上、コードギアスが初めてだと思います。

 

魅力的な登場キャラ

 

登場キャラクターが非常に多いアニメではあるんですが、それぞれの人物にほどよくスポットが当たる絶妙さ。

基本的に、ご都合主義や生温い救命処置がなく、呆気なく死んでいくキャラクター達も数多くいます。

だがそれがいい。そこがいい。

その素っ気なさだったり無常さこそが、特殊能力であるギアスや巨大ロボのような非現実的要素に対して、リアリティーというスパイスになってるような気がしました。

 

どこまでも(シスコン)妹思いのルルーシュ

 

彼等兄妹が本当の意味での対面を果たしたその時、「憎しみはここに集める」というナナリーの言葉を受けて、ルルーシュが彼女にギアスをかけることを決断するシーンがありました。

後々になって、ルルーシュの目指す「ゼロレクイエム」と、ナナリーの「憎しみを集める」という信念が、同じ志だったことが発覚する訳ですが。

やっぱり憎しみの象徴を作るという重荷を妹に背負わせたくはなかったから、ルルーシュはギアスという強制力を使ってでも、ナナリーの意志を挫きたかったのかもしれませんね。

 

ギアスにかかり、ルルーシュの言いなりとなってダモクレスの鍵を渡したナナリー。

それを受け取った時の、ルルーシュの言葉とか。

ナナリーが正気に戻った瞬間、冷笑を装ってみせる態度とか。背後から叫ぶ彼女を置いて遠ざかる時の表情とか。

もう何だろうなこの兄妹は……何なんでしょうね。

仲睦まじかったのに、仲睦まじかったからこそ、最終回は苦しい場面のオンパレードだった気がします。大好きな関係性でした。

 

スザク VS カレン

忘れちゃいけないのが、スザクとカレンの死闘。

長らく対立し合ってきたエース2人だったけど、お互いにどうしても譲れない意志と信念があって戦ってるから、これもまた切ない。

この戦いで、事実上スザクのランスロットが爆砕して表立った『枢木スザク』は戦死した訳だけど、一歩も引かない接戦を繰り広げた末に紅蓮もまたボディを大破して崩れ落ちて。

あの死闘は、2人の雌雄を決するには至っていなかったような気もしますね。

 

ひとりぼっちのアーサー

 

ダモクレスの鍵を巡る大戦から2ヶ月後、絶対的な力を握ったルルーシュの支配下に置かれた世界。そんな中、すっかり日も暮れた墓地でスザクの墓標の前にぽつりと佇む、黒猫アーサーの姿が……。

本当にコードギアスってこういう細かなシーンや演出が凝っていて、ずるいと思うんですよね!!

 

ゼロレクイエムの真相

 

やはり何より衝撃的だったのは、ゼロレクイエムの真相です。

ルルーシュにとっては計画通りに望んだ形を迎えられて、それも1つの幸せと言えるものだったのかもしれません。彼の最期を見守ったのが最愛の妹であるナナリーだったことがせめてもの救いになったとも言えるのかも。

ただ、それが世界を『平和』という形に、人々を明日に導くためだったとはいえ、どうしてこんな凄惨な結末しか選べなかったのかと考えさせられないこともないですよね。

「頭は良いのに使い方が間違ってる」

的を射た意見でした、シャーリー。R.I.P.

 

やはり一視聴者としてファンとして、ルルーシュにはもっと誰の目にも明らかで、単純で、思い起こした時にちょっと微笑めるような、そんなほの温かい幸せでも良いので。そういう瞬間を、最後ぐらいは手に入れて欲しかったなぁと思ってしまいました。

ルルーシュを貫いた帯剣を手に、仮面の奥で涙したスザクと。

スザクに凭れ、英雄となる彼に願いを託すルルーシュと。

転げ落ちる兄の血塗れた手を握るナナリーと。

ルルーシュの片手で仮面へと残された血の跡とか。

独裁者を討ち果たした正義の味方を讃えるゼロコールの中、ナナリーの割れるような号泣とか。

どこを切り取っても、何を見てもぐっとくるものがあります。あれは本当に名シーン。

 

スザクの思い

 

ウザクだ何だと言われていましたが、私はルルーシュと対極に立つ彼のキャラクター性、本当に魅力的だと思いました。

スザクは、ルルーシュがゼロをかたってブリタニアに立ち向かうことで信じたかった友情を散々裏切られていた上に、自分が仕える姫君としても、1人の女性としても慕っていただろうユフィを殺され、挙句には父を自らの手で殺害して以来死に場所を探して生きていたのにギアスという名の呪いで「生きろ」と命じられたことを知って。

あれだけルルーシュを憎んでいたスザクが、最後の最後にそのルルーシュを討って涙を流すんですよね。

回想シーンでのスザクの「やるのか。どうしても」ルルーシュの剣となりゼロレクイエムの完遂を心に決めた筈のスザクが心なしか引き止めるような言葉を投げ掛けたことが、友としての彼の本心を表しているように思えてなりませんでした。

宿敵であり、ライバルであり、親友でもあった両者の複雑な関係性、素晴らしい人物描写だったと思います。

 

最後に

 

日本とブリタニア。イレブンと日本人。父皇帝と、謀殺された母。

そしてギアスとゼロ。

この構図から、よくあそこまで物語を展開させてくれました。しかも毎回見る度に超展開染みたストーリー構成、本当に素晴らしかった。

私はコードギアスという作品の全盛期時代を生きられて、素直に幸せだったと思ってしまいました。(しみじみ)

今後自分の人生で、コードギアス程に見入ってしまうアニメに出会うことが果たしてあるか、そんな境地の作品でした。

オール・ハイル・コードギアス

 

実はまだまだ書き足りませんが、この辺りで一旦切ります。

後日更新、後半に続きます。

後半からツッコミ半分になりますので、僕達私達のコードギアスを斜に見るな!この野郎!という方は閲覧注意です。

 

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